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情シスの問い合わせ対応を半減!Teams × Power Automateで作る社内FAQの自動化

2026.08.18

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「パスワードの初期化はどうやるの?」「VPNに繋がらない」「プリンターの設定方法を教えて」
情シス部門の皆さま、毎日同じような問い合わせへの対応で、本来やるべきコア業務の時間が奪われていないでしょうか。

せっかく立派なマニュアルや社内ポータルを作っても、「探すより直接聞いた方が早い」と考えるユーザーは必ず存在します。
この記事では、追加コストをかけずにMicrosoft 365の標準機能(TeamsとPower Automate)を組み合わせ、よくある質問(FAQ)を自動で返信する仕組みの作り方を解説します。

結論:定型的な質問は「自動返信」に任せる時代

結論からいうと、回答が決まっている定型業務に人間が時間を割くのは、ITリソースの深刻な無駄遣いです。
問い合わせの最初の窓口を自動化するだけで、情シスの業務負荷が大幅に下がるだけでなく、ユーザー側も「24時間いつでも即座に回答が得られる」という大きなメリットがあります。

要点:
Microsoft 365を導入済みであれば、Teams(窓口)とPower Automate(自動化ツール)を活用して、今日からでも「社内ヘルプデスクの自動化」を始めることが可能です。

課題:なぜマニュアルがあるのに情シスに直接聞いてくるのか?

社内ポータルにFAQを綺麗にまとめているのに、なぜ直接チャットや電話で問い合わせが来るのでしょうか。
その最大の理由は「ユーザーにとって検索のハードルが高いから」です。

ユーザーがポータルを見ない理由

  • わざわざブラウザを開いてポータルサイトにアクセスするのが面倒
  • どこに自分の知りたい情報があるのか、サイトの構造が分からない
  • キーワード検索の精度が低く、目的のページにたどり着けない

つまり、ユーザーの行動を変えようとするのではなく、「ユーザーが一番質問しやすい場所」で自動回答する仕組みを作ることが解決の糸口になります。

解決策1:ユーザーが使い慣れた「Teams」を入り口にする

ユーザーにとって最も手軽なコミュニケーションツールは、毎日業務で使っているTeamsです。
社内ポータルへ誘導するのではなく、TeamsのチャットやチャネルそのものをFAQの検索窓として機能させる設計にします。

Teamsを入り口にするメリット

  • 日常業務の延長線上で、そのまま質問を投げられる
  • スマホアプリからも手軽に問い合わせができる
  • チャネルで公開質問にすれば、他のユーザーへのナレッジ共有にもなる

「ヘルプデスクへの問い合わせ専用チャネル」を作り、そこに質問を書き込んでもらう運用から始めるのが最もスムーズです。

解決策2:Power Automateで「質問」と「回答」を結びつける

Teamsに投稿された質問に対して自動で回答を返す「脳みそ」の役割を果たすのが、Power Automateです。
SharePointリストなどをデータベースとして使い、特定のキーワードに反応するボットをノーコードで作成できます。

ポイント:
「パスワード」「Wi-Fi」「VPN」といった特定のトリガーキーワードを含む投稿があった際、Power Automateがデータベースから回答を検索し、数秒でTeamsに自動返信してくれます。

仕組みの構築ステップ

  • データベース作成: SharePointリストやExcelで、「キーワード」と「回答(マニュアルのURLなど)」の表を作る。
  • トリガー設定: Power Automateで「Teamsの特定のチャネルに新しいメッセージが追加されたとき」をトリガーにする。
  • 条件とアクション: メッセージ本文にキーワードが含まれているか判定し、一致すればTeamsに「返信」を投稿するフローを組む。

高度なAI(Copilot Studioなど)を使わなくても、単純なキーワードマッチングのフローだけで、問い合わせの半数以上を自動化することが十分に可能です。

成功の秘訣:まずは「トップ10の質問」からスモールスタート

FAQの自動化で失敗しがちなのは、最初から「すべての質問に答えられる完璧なボット」を作ろうとすることです。
構築に時間がかかりすぎると、運用に乗る前にプロジェクトが頓挫してしまいます。

スモールスタートの進め方

  • 過去の問い合わせ履歴から、圧倒的に多い質問「トップ10」だけを抽出する
  • その10個のキーワードだけに対応するシンプルな自動返信フローを作る
  • 自動返信の最後に「解決しない場合は〇〇(情シスのメンションなど)へご連絡ください」と逃げ道を用意する

まずはトップ10の対応を自動化し、情シスの時間が少し空いたところで、徐々にキーワードと回答のデータベースを育てていくのが成功の鉄則です。

自動化の仕組みを一言でいうと?

一言でいうと、「Teamsで聞き、SharePointで探し、Power Automateで返す」仕組みです。

1. ユーザー:Teamsの専用チャネルに「VPNの繋ぎ方」と投稿
2. Power Automate:投稿を検知し、SharePointのFAQリストを検索
3. Power Automate:Teamsに「マニュアルはこちらです[URL]」と自動返信

手動対応と自動化の比較

問い合わせへの対応スタイルを変えることで、コストとスピードに圧倒的な差が生まれます。

項目 従来の手動対応 Teams×PAでの自動化
対応スピード 情シスの手が空いた時(数十分〜数時間) 数秒(即時返信)
対応可能時間 営業時間内のみ 24時間365日
情シスの工数 都度発生し、業務を圧迫する 初期構築と定期的なDB更新のみ
回答の品質 担当者によってバラつきが出る 常に正確で統一された回答

自動化運用でよくある勘違い

現場で起きやすい誤解

  • 「最初から高度なAIボットを導入しなければならない」
    → 予算とスキルが必要なAI開発よりも、まずは標準機能のキーワードマッチングで「8割の定型質問」をさばく方が即効性があります。
  • 「一度作れば放置して自動で運用できる」
    → システムの仕様変更などに伴い、定期的にFAQデータベース(SharePointリスト等)の回答URLや内容を更新するメンテナンスは必須です。

ツールを作って終わりではなく、「利用されなかった質問」や「自動回答で解決しなかった質問」を分析し、DBを改善し続けることが本当の運用です。

自社の自動化チェックポイント

現在、社内で自動化の準備がどれくらい整っているか確認してみましょう。

  • 過去の問い合わせ内容が(Excelやチケットシステムに)記録されている
  • 月に何度も聞かれる「よくある質問トップ10」をリストアップできる
  • それらの質問に対する回答(マニュアルのリンク等)がすでに存在している
  • Microsoft 365を利用しており、TeamsとPower Automateが使える
  • ユーザーが気軽に書き込める全社共有のTeamsチーム/チャネルがある

上から3つを満たしていれば、今日からでも自動化の仕組みを作り始めることができます。

よくある質問(FAQ)

プログラミングの知識がなくても作れますか?

はい、可能です。Power Automateは画面上のパーツをパズルのように繋ぎ合わせる「ローコードツール」なので、非エンジニアの情シス担当者でも直感的に構築できます。

この仕組みを作るために追加のライセンス料金はかかりますか?

TeamsとSharePointを利用する基本的なPower Automateのフローであれば、多くの場合、通常のMicrosoft 365(Office 365)ライセンスに含まれる範囲で作成でき、追加料金はかかりません。

キーワードが完全一致しないと反応しないのですか?

Power Automateの条件設定で「文字列を含む」という判定が可能です。「パスワード」というキーワードを含んでいれば、「パスワード忘れた」「パスワード変更」などの揺れにも対応できます。

まとめ

情シスの価値は、「パスワードのリセット方法を教えること」ではなく、「ITを活用して会社の生産性を上げること」にあります。
Teams × Power Automateを活用したFAQ自動化は、その第一歩として非常に費用対効果の高い施策です。

1. ポータルへの誘導をやめ、普段使いのTeamsを窓口にする
2. 問い合わせが多いトップ10の質問に対する自動返信フローを作る
3. 浮いた時間を、本来のIT戦略やシステム改善に投資する

まずは1つ、一番多い問い合わせの自動化からチャレンジしてみましょう!

※本記事で紹介した自動化の手法は、Microsoft 365の標準機能を用いた一例です。より高度な対話型AIボットを構築したい場合は、Copilot Studioなどの専用ソリューションの検討をおすすめします。


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