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ゼロトラストエンジニアとは?業務内容や必要なスキルをわかりやすく解説

2025.11.10

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ゼロトラストエンジニアとは?

ゼロトラストエンジニアは、 「すべての通信やアクセスを信用せず、常に検証する」ゼロトラストモデルを実装・運用する専門職 です。

従来の境界防御(社内=安全、社外=危険)モデルは、クラウド・SaaS・リモートワークの普及によって限界を迎えています。

ゼロトラストの考え方では、 社内外の区別なくすべてのアクセスを検証し、最小権限で利用を許可する 仕組みが基本。

ゼロトラストエンジニアは、その仕組みを企業システム全体に組み込み、セキュリティと利便性の両立を実現します。

主な業務内容

・ゼロトラストアーキテクチャの設計・導入(NIST, CSA, BeyondCorp準拠)

・認証・認可基盤の構築(SSO, MFA, IDaaS, IAM)

・マイクロセグメンテーションによる細かなアクセス制御

・クラウド環境のセキュリティ強化(AWS, Azure, GCP向けゼロトラスト構成)

・エンドポイントセキュリティ運用(EDR/XDR, MDM, BYOD対応)

・ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)の導入

・監視・ログ分析・異常検知(SIEM, UEBAなどを活用)

・セキュリティポリシーの策定と自動化(IaC, DevSecOps)

求められるスキルや知識

技術スキル

・認証/認可の標準技術(OAuth2.0, OIDC, SAML, FIDO2)

・IAM・IDaaS製品(Okta, Auth0, Azure AD など)

・ZTNA/SD-WANなどゼロトラスト関連技術

・クラウドセキュリティ(CSPM, CASB)

・ネットワーク知識(VPNレス環境、L4/L7制御)

・セキュリティ自動化スクリプト(Python, IaCツール)

法規制・ガイドライン

・NIST SP 800-207(ゼロトラストアーキテクチャ標準)

・個人情報保護法、GDPRなどの規制理解

・ISO27001やSOC2などのセキュリティ監査基準

コミュニケーション力

・経営層への「ゼロトラスト導入の意義」説明スキル

・開発・インフラ・セキュリティ部門の横断的な調整力

・グローバルなセキュリティベンダーや顧客との連携力

向いている人物像

・最新のセキュリティ技術に興味を持ち続けられる人

・「利便性と安全性の両立」を意識して設計できる人

・クラウドやリモートワークのセキュリティ課題に関心がある人

・技術だけでなく「働き方の変化」に目を向けられる人

キャリアパス

・ゼロトラスト導入エンジニア(プロジェクトベースの実装支援)

・セキュリティアーキテクト(企業全体のセキュリティ設計を統括)

・クラウドセキュリティエンジニア(SaaS/IaaS環境の強化)

・セキュリティコンサルタント / リスクマネージャー

・CISO候補(セキュリティ戦略を経営視点で推進)

まとめ

ゼロトラストエンジニアは、 「常に検証し続ける仕組み」で企業のセキュリティを次のレベルへ引き上げる専門職 です。

単なるセキュリティ強化担当ではなく、「どうすれば社員やユーザーが安全かつ快適に働けるか」を考えながら、システムと組織の両面から改善していきます。

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