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ゼロトラストエンジニアとは?業務内容や必要なスキルをわかりやすく解説

2025.09.26

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ゼロトラストエンジニアとは?

ゼロトラストエンジニアは、 「信頼しないことを前提」にしたゼロトラストセキュリティモデルを設計・導入・運用する専門職 です。

従来の境界防御型(社内ネットワーク=安全、外部=危険)では、クラウドやリモートワーク、SaaSの普及に対応できなくなっています。

ゼロトラストでは、 すべてのアクセスを常に検証し、最小限の権限のみを付与する 仕組みが基本。

ゼロトラストエンジニアは、その仕組みをシステム全体に実装し、組織のセキュリティを次世代型に進化させる役割を担います。

主な業務内容

 ・ゼロトラストアーキテクチャの設計(NIST, CSA, Google BeyondCorp などのモデルに準拠)

 ・アクセス制御の導入・運用(IDaaS, IAM, MFA, SSO)

 ・ネットワークセグメンテーション(マイクロセグメンテーションによる細かい制御)

 ・端末管理とエンドポイントセキュリティ(EDR/XDR, MDM, BYOD対応)

 ・クラウド環境のセキュリティ設計(AWS, GCP, Azureのゼロトラスト対応)

 ・ログ監視と行動分析(SIEM, UEBAによる異常検知) 

 ・セキュリティポリシー策定と自動化(Infrastructure as Code, セキュリティ自動運用)

求められるスキルや知識

技術スキル

 ・認証・認可技術(OAuth2.0, OpenID Connect, SAML, FIDO2)

 ・ID管理システム(Okta, Azure AD, Auth0など)

 ・クラウドセキュリティ(CSPM, CASB, ゼロトラスト構成)

 ・ネットワーク知識(VPNレス環境、ZTNA, SD-WAN)

 ・エンドポイント防御(EDR/XDRの実装・運用)

 ・セキュリティ自動化(IaC, DevSecOps, SIEM連携)

リスク・規制知識

 ・ゼロトラストに関する標準フレームワーク(NIST SP 800-207など)

 ・個人情報保護法、GDPR、ISO27001などへの対応知識

 ・ゼロトラスト導入時の監査・コンプライアンス要件

コミュニケーション力

 ・経営層へ「ゼロトラスト導入の意義」を説明する力

 ・開発・インフラ・運用との横断的な調整スキル

 ・グローバルなセキュリティベンダーやパートナーとの連携力

向いている人物像

 ・セキュリティと利便性の両立に興味がある人

 ・新しいセキュリティアーキテクチャを学び続けられる人

 ・クラウドやリモートワーク環境に適応した仕組みづくりに関心がある人

 ・技術だけでなく「組織全体の安全な働き方」を考えられる人

キャリアパス

 ・ゼロトラスト導入エンジニア(プロジェクトベースで企業に導入支援)

 ・セキュリティアーキテクト(全社的な設計・戦略を策定)

 ・クラウドセキュリティエンジニア(SaaSやIaaSを中心にゼロトラスト適用)

 ・リスクマネージャー / セキュリティコンサルタント

 ・CISO候補(経営層とセキュリティをつなぐ役割)

まとめ

ゼロトラストエンジニアは、 「境界に頼らず、常に検証し続ける仕組み」を作る立役者 です。

ただ守るだけでなく、「どうすればセキュリティを保ちながらユーザーが快適に働けるか」を考え抜き、仕組みを設計・導入・改善していきます。