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セキュリティ・リスク対応エンジニアとは?業務内容や必要なスキルをわかりやすく解説

2025.09.29

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セキュリティ・リスク対応エンジニアとは?

セキュリティ・リスク対応エンジニアは、 サイバー攻撃やシステム障害などのリスクから企業や組織を守る専門職 です。

従来のIT運用では「インシデントが起きてから対応する」ことが多かったのに対し、近年では 「予防」「早期検知」「被害最小化」 が求められています。

クラウドやIoT、AIの普及によって攻撃対象が広がる中、セキュリティ・リスク対応エンジニアは組織の 信頼と事業継続性を守る最前線 を担います。

主な業務内容

 ・脆弱性診断・リスクアセスメント(システムやネットワークの弱点洗い出し)

 ・インシデント対応(サイバー攻撃や情報漏えい時の調査・復旧)

 ・ログ監視・不審行動検知(SIEM, IDS/IPS などの運用)

 ・セキュリティポリシー策定と運用支援

 ・クラウドやオンプレ環境のセキュリティ強化(ゼロトラスト、IAM管理)

 ・社員教育・啓発活動(フィッシング訓練、セキュリティリテラシー向上)

 ・各種規制・ガイドライン対応(個人情報保護法、GDPR、NIST, ISO27001など)

求めらるスキルや知識

技術スキル

 ・ネットワーク・OSの深い知識(TCP/IP, Linux, Windows Server)

 ・セキュリティツール活用(SIEM, EDR, IDS/IPS, WAF)

 ・プログラミング・スクリプト(Python, Bash, PowerShell)

 ・クラウドセキュリティ(AWS, Azure, GCPのセキュリティ設計)

 ・暗号技術・PKI・認証基盤の理解

分析・リスク管理スキル

 ・インシデントレスポンス手順の理解

 ・デジタルフォレンジック(証拠保全・ログ解析)

 ・リスクアセスメント・脆弱性管理の実務経験

セキュリティ・規制知識

 ・個人情報保護法、GDPRなどの法令遵守

 ・各種セキュリティフレームワーク(NIST CSF, CIS Controls)

 ・業界特有の規制(金融、医療、行政など)

コミュニケーション力

 ・経営層や他部署への わかりやすい説明力

 ・CSIRT・SOCメンバーとの チーム連携力

 ・グローバル拠点との情報共有(英語力も重要)

向いている人物像

 ・リスクを論理的に分析し、冷静に判断できる人

 ・新しい攻撃手法や脆弱性に関心を持ち、継続的に学べる人

 ・技術だけでなく「人」「組織」「ルール」にも目を向けられる人

 ・万一のインシデント発生時でも落ち着いて行動できる人

キャリアパス

 ・SOCアナリスト(監視・検知業務を担当)

 ・インシデントレスポンダー(サイバー攻撃時の初動対応)

 ・セキュリティアーキテクト(システム設計段階から安全性を担保)

 ・リスクマネージャー(経営視点でリスクを管理)

 ・CISO(最高情報セキュリティ責任者)

まとめ

セキュリティ・リスク対応エンジニアは、 「攻撃から守る」だけでなく「事業を止めない仕組みをつくる」立役者 です。

単なる防御担当ではなく、「どうすれば組織が安心してデジタルを活用できるか」を考えながら、リスクを先読みし、継続的に改善していく仕事です。